このレビューはネタバレを含みます
すごく見応えがあって完成度高い。
でも内容はとてもイライラするドラマでした…疲れた。
リアル裁判もエンタメになってしまうアメリカよ…
結局、真相は闇の中でモヤモヤする。
まだDNAなどの科学捜査が世間に浸透してなかった時代だからか、陪審員には物的証拠よりも本当かどうかもわからないストーリーが重視される。
これを見ると陪審員制度ってどうなんだろうって考えてしまう。
人種差別や性差別へのモヤモヤした感情に引っ張られて、自分がその立場だったとしても冷静に判断できるかわからない。
白人 vs 黒人に仕立て上げる弁護人たちのずる賢さ。
ロス市警へ募る不信感。
証拠も動機もあるのに立証できなかった検察の失態。
ゴシップネタで大騒ぎするマスコミ。
全部がグチャグチャになり、これは一体何の裁判なの??
置いてけぼりの遺族たち。
被害者と遺族のことを想った人はどれだけいたんだろうね。
白人のマーシャと黒人のクリス。
衝突しながらも協力して裁判をやり切った2人。
お互いの意見をもっと聞くべきだったね。と手を取り合った2人が印象的でした。