このレビューはネタバレを含みます
遊川さん作品らしい不気味感。
不慮の事故で植物状態の望美が、目を覚まし、35歳の姿で10歳の今を生きるという話。母親の多恵は、望美に生きていて欲しいと願って待ち続けたけど、実際目を覚ましてから生活していく上で、変わっている周りや、時代に追い付けず苦しむのは望美で、それはエゴになってしまうのかというところは凄く考えさせられた。
ただ、あまりにも望美の学力や体力の向上が早かったり、最終話に向けての周りの変貌っぷりが突拍子もなかったり、突然人が変わったようになる望美のテンポ感に後半は置いて行かれそうになった。
段々、登場人物たちにもイライラしてくる部分が多く、見た後はどっと疲れがくる印象がある。