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オ・ジャリョンが行くのwhochanmisakiのレビュー・感想・評価

オ・ジャリョンが行く(2012年製作のドラマ)
4.6
2月19日視聴開始。GYAOにて全129話。
まだ序盤だけど、とにかくオ・ヨンソが好い。「チャンボリ」でしか知らなかったけど、今回の役がぴったり、明るくて活発で美人で可愛くて適度にエロくてずっと見ていられる、見ていたい。
イ・ジャンウも「笑ってトンヘ」のときと対照的な好漢で、「たった一人の私の味方」のときよりもフレッシュで好印象。
大好きなキム・ヘオクさんのキャラも気に入りそう。
「福寿草」のガンウクさん役で涙が涸れるほど泣かせてくれたチョン・チャンと、その娘ビョル役のイ・レ(「パパはスーパースター」ですっかりお気に入り)に再会できたのも嬉しい。
満足のキャスト。長丁場を楽しめそう。それともどこかでマクチャンドラマ化するのかなあ。

18話で早くも怜悧狡猾屑男ヨンソクの焦って狼狽える姿が見れてザマア、その後も飽きさせない展開に夢中。コイツの切羽詰まって苦悩するシーンが度々見れるのでイライラを溜め込まなくて済む。
何より純情溌剌のオ・ジャリョンとナ・ゴンジュを見ているだけで明るく元気になれる。オ・ヨンソ最高!

28話、29話神回、結婚式と出産、キム・マリを応援したくなった。ヨンソク母役のイ・フィヒャン、いつもながらの欲まみれのババアで苛つかせて笑かしてくれる。ヨンソク叔母ギヨン、癒やしキャラで好き。
ジャリョンの母親ソンシル役のキム・ヘオクさんが素敵すぎる。31話で息子の屋台に来てくれるシーンにじーんとした。

キム・マリが50話から悪女化、ジンジュに接近、怖い。

はじめの頃はウザかった弟ジェリョンがギヨンを好きになってからどんどん気に入ってきた。ギヨンの中の人チョ・ミリョンさんは「プンニョンマンション」の超エロいホン・マダムのときに惚れた女優。「かくれんぼ」のすぐ気絶する気怠い奥様役も良かった。

ゴンジュの正体がバレないままジャリョンとの微笑ましいやりとりを50話以上描けるのは脚本家お見事。

50話台でドラマの舞台が広がり面白さがワンランクアップしてスコアもアップさせたが、60話台からさらに怒涛の展開、初Kiss、ギヨンの妊娠(=^ω^=)、ゴンジュの正体ついに判明、ベンノの糞屑人間性露呈、結婚…etc.あまりに面白くて先に進むのがもったいないくらい夢中、スコアさらにアップ。

ゴンジュとギヨンを熱烈支持。オ・ヨンソが精神的に寝込んだときのメンヘラ女演技、キュンとする、絶品。
74話の修羅場は見せ場。父マンスが財閥夫人ベンノに「この世に子の心を踏みにじる親がいますか!」と一喝、感涙。

その後も随所に思わず快哉を叫ぶ場面があって心地よい。
86話のワン会長のジャリョンに注ぐ温かい眼差しが嬉しい。
オ・ジャリョンの誠実さが次第に周りの人たちを変えていく度に嬉しい涙が溢れる。

財閥未亡人ベンノは本当に腐れ屑女、この姑にしてこの婿(腐敗人間ヨンソク)あり。娘ジンジュ(女流棋士の伊藤沙恵さんみたいで好感)が可哀相すぎる。
98話、ヨンソクは救いようのない馬鹿屑糞男、業つくばばあのギジャと共に地獄堕ちを切望。100話に至ってギジャとヨンソク親子の腐れ屑人間ぶりに拍車が。

嘘と隠し事が韓国社会もとい韓国ドラマの真骨頂(名作とされる「いとしのソヨン」なんて嘘と隠し事だけで成立^^;)、オ家の家族も例外では無かったか、がっかり。終盤のテーマが(隠さないほうが絶対に良い)隠し事を隠そうとして嘘をつきまくる人たちの愚かな人間模様というのが実に残念。

ジャリョンは愛すべき好漢だけど単細胞で終盤どんどん愚鈍になってきたのが歯がゆい。序盤でトロかった主人公が艱難辛苦を経て賢く逞しくなるのが道理なのに、ジャリョンは逆に気力も知力も低下、見た目もからし蓮根の伊織化。脚本家さんが話数を引き延ばするため(長編ドラマの宿命、あの名作「おしん」ですら現代編はグダってしまった)とはいえ勘弁してくれ。スコア減点。

117話、やっとジャリョン覚醒した かも(→期待は裏切られた。相変わらず優柔不断でおどおどして頭回らず、事態にエッと絶句するだけの無能ぶり、123話の覇気の無さ・無力さなど目も当てられない、がっかり)。などと愚痴りたくなるくらいこの世界に没頭。
残された話数は少ないけれど痛快爽快なカタルシスを頼むぞ。

ラスト2話で何回も泣けた。キム・ヘオクさんの演技に魅了された、心地よい涙が溢れて困った。キム・マリも可哀想で泣けた。ヨンソクはもっと酷い目に遭ってほしかったかな、改悛して人間味を見せるのは邪道。2年後の後日譚、幼いソルを連れて屋台で揚げ菓子を売るギジャをソンシルが訪ねるシーンで不覚にもまた涙、ギジャで泣いたのが悔しい。出所してマリの墓参で慟哭するヨンソクには哄笑、ざまあ。ジンジュとゴンジュの美人姉妹の妊婦腹が拝めて眼福。エンディングの集合写真で幸せ気分に浸りつつ3月6日ついに視聴完了。

「福寿草」や「白詰草」や「いとしのクム・サウォル」や「笑ってトンヘ」のように悪役が強力で主人公が理不尽な目に合う期間がとても長くて胸が締め付つけられて見るのが辛くなるドラマに比べて、早い時期から主人公と悪役のパワーバランスが絶妙で、且つ、ホームドラマとしても良質で見やすかった。
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