アヤネ

ブロードチャーチ3~殺意の町~のアヤネのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

やっぱ面白かったなー。1と2の衝撃に比べれば落ち着いて見てはいられたけど、相変わらずとても堅実かつ丁寧なつくりで面白かった。ほんとは字幕で見たかったけどまぁうん、声合ってね〜〜!ってこともなかったからいいか…。全員怪しい上に下馬評に乗ってこないやつが犯人っつーのはお家芸っちゃそうなんだけど、相変わらず最後の最後までわからんかったわ…。
今回はレイプ事件ということで、事件後の被害者の二次被害だったり、被害者が「短いスカートを履いていたからお前が悪いと言われるに決まってる」と言って名乗り出られなかったり、そのあたりの描き方も心に刺さるものがあったな。犯人の「処女じゃないんだから別に一回くらいいいでしょ」って発言もゾッとしたわ…でもこう考えるやつってフィクションじゃなくて実際存在してるんだろな…。
ドラマや映画でレイプが扱われるときの被害者像ってだいたい「派手目な若い」女性だけど、今回の被害者はそれに当てはまらず、実際犯人も「たまたまそこにいたから」って理由で襲ってるわけだから、誰しもが被害者になりうるって表現でもあり、それが恐ろしくもあって…いやぁほんと、よくできてるわ……。なんでこれ11月末で配信終わるんだよ。どっかべつのサブスクで拾い上げてほしい。某事務所のアレコレでも改めて感じたが、日本は性加害へとても無頓着だから。
1から見てた身としては、再生しようともがいていたラティマー一家が結局家族として再生できないってのが、しょうがないのかもしれないけどなかなかつらかったな…ジョーほんと…おまえ…おまえ……。ベスが前向いて頑張ってたのは良かったけど。あとデイジーへのクロエの優しさは救いだった。辛い思いをした分、優しさを分け与えられるクロエほんといい子…。
アレックとエリーの関係も相変わらずでいいよなー。上司と部下とか友人関係とかよりも、距離近めの親戚感あるのがいい。いとこ同士くらいの。食いかけのスコッチエッグをアレックの手に置くエリーとか、デイジーの切符破いたアレックへの「やれば出来るじゃない!」とか、「よくやったミラー、刑事で食っていけるぞ」とかのやりとりめちゃくちゃ好きだわー。レストラン入ったのになにも食べないアレックに不満タラタラなエリーも好き。このコンビほんと好き。
そういやアレック、マッチングアプリのお相手とはどうなったんかな。ダメだったんかな。あのときの彼、めちゃくちゃ可愛かったけど。あと取り調べのシーンとかでアップになったとき「目ぇでか…」って毎回なってた。吸い込まれそうとかよく表現するけど、なんか入れんじゃないかなってくらいでかいよね。髭面&しかめっ面が多いから、ギャップで余計でかく見えんだろうな。
つか、吹き替えで見たのS3が初だったんだけど、ずっとゾンビって呼ばれてたの?笑 字幕だと顰めっ面だかなんたらフェイスだか呼ばれてたやつのことよね。吹き替え版だとゾンビだったの?いや確かに1とかは心臓悪かったからゾンビ感あったかもしれんけど、めちゃくちゃ悪口すぎて笑ったわ。
そんでデヴィッド・テナント関連のを色々見てから改めてこのシリーズ見ると、ベスは13代目ドクターだしポールは11代目のコンパニオンのローリーだし、あの鑑識さんはハムレットでハムレットの従者?だった人だったりでそういう面でも面白かったな。エリーのオリビア・コールマンも11代目の初回に出てたよねー。たのしー。
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