このレビューはネタバレを含みます
デリケートなテーマを扱っていながらも優しく温かいドラマだった。2人とも辛い過去を背負っているからこそ、その関係が繊細に丁寧に描かれていて好感が持てる。
ただ、終盤桃子の家に向かう途中で真人が絡まれて、殴られるシーンは蛇足だったように感じる。「簡単には幸せを掴めないけどそれでも前に進む2人」はそこまでで十分に見てきたし、ただトラウマを思い出してしまう真人の様子が救いなくて辛くて、そのあとの桃子の家での幸せな雰囲気との温度差が凄くて入ってこなかった。実際こういう上手くいってるときに思い出してしまうトラウマの苦しさみたいなものはあるけど、そのリアリティはここでは欲しくなかったなと個人的には思った。
奈緒ちゃん演じるみゆきと、髙橋海人くん演じる和樹の恋にドキドキしてしまう。
タイトルも弟目線なだけあって、後半は特に家族の話がぎゅっと詰まっていて心が温まる。