宮下小鳥

うつ病九段の宮下小鳥のレビュー・感想・評価

うつ病九段(2020年製作のドラマ)
2.8
発病から入院、復帰、本を出して、それがドラマ化かれるまでがこんなにスピーディーな事に驚いている。

今も闘病しながら棋士を続けていらっしゃるのかもしれないが、僅かな期間で棋士に復帰してはるのが考えられない奇跡に感じる。

うつ病の方の症状とか、感じ方を知る事ができた。

病院で出会う福地桃子さんや寺島進さん。
先崎さんより長く入院してるっぽいのに、先崎さんより症状出てなさそうなのが疑問やった。
うつ病とはこういうものなんやろうか。
普通そうに見えて、実は苦しんでるっていう、そういう状態こそうつ病なんやろうか。

奥様が、将棋が指せない先崎なんて値打ち無い、みたいな事言うことが、怖かった。
棋士である先崎さんを尊敬して、惚れてたから出た言葉やったやろうし、本当のとこは値打ち無いことないんやろうけど、そんな事言わないで、思わないであげてほしかった。

どんな先崎さんでも先崎さんで、大切な事に変わりないんや、って言ってほしかった。

何とか早く指せるようにしようとする奥様と、何とか早く指せる様になりたい先崎さんに、どきどきした。
そんな急いで大丈夫なんかなって。
余計壊れる事にならへんかなって。

いじめを将棋で乗り越えたから、うつ病も将棋で乗り越えるというのにも、大丈夫かなってどきどきした。

でも、焦らなければ、一歩一歩進めていくのであれば、それは病気の回復を促すリハビリになるんやね。

お嬢さんに、また明日もやりたいと思うものを探せばいい、って言う台詞が良かった。
宮下小鳥

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