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この恋あたためますかのmaroのレビュー・感想・評価

この恋あたためますか(2020年製作のドラマ)
4.0
これぞ令和のトレンディドラマかって。

ファンタジーとリアリティのほどよいバランスが好きだったなー。
90年代のトレンディドラマは恋愛至上主義で、仕事はほぼおまけみたいな印象があったのに対して、今回は恋愛だけでなく、仕事面でもリアリティを持たせ、夢に向かって走っていく若い主人公の姿がよかったよ。
恋愛ありきというより、だんだん関係性が発展していくっていうのが、毎週観るモチベーションにつながったわ。

第1話からずっと面白かったけど、終盤はもう涙なしには観れなくてね。。。
第8話のラストで里保(石橋静河)が「何やってんだろ……つかんでた手、私が離しちゃったよ……」って泣き崩れるところや、最終回で新谷(仲野太賀)が「これ以上の恋はできないと思います。それぐらい樹木ちゃんのことが大好きでした……」って男泣きするところは、もう観ているこっちも号泣だよ。・゜・(ノД`)・゜・。

そして、その新谷に対して、「その胸の痛み、誇りに思いな」って慰める上杉店長(飯塚悟志)の言葉もなんかうれしくて。。。
そこで、PRINCESS PRINCESSの『M』を歌おうとするところがさ、もうわかってるなと。
失恋にはやっぱり『M』だよねと。
しかも、ここのシーン、
感動から笑いに持っていってるのもまた憎い演出でさー、うますぎる流れだったわ。

あと、樹木のインスタのくだりも泣いたよね。・゜・(ノД`)・゜・。
里保が「やっぱり樹木ちゃんにとって、新谷は特別なんだね。恋人じゃなかったかもしれないけど」って言うんだけど、先日、『恋する母たち』で、「人生最高のパートナーが配偶者とは限らない」ってセリフと通ずるものがある気がしたよ。。。
大切な存在でも、自分が求めている関係にはなれないことってあるし、求めている関係になれなくても、特別な人ってのはいるからね。

てか、後半になるにつれて、ツッコミどこ満載になってきたのも、いいトレンディドラマ感出してたんだよなー。
第9話で新谷が樹木(森七菜)に気持ちを伝えるの、早く言えばいいのに、「あー、ちょっと待って!」なんて無駄にタメを作るから、浅羽(中村倫也)が追いついちゃうしさー。

最終回も、樹木は外苑前から、浅羽は渋谷から電話してて、これから会おうってなってるのに、2人してダッシュ始めるからね(笑)
え、まさか走って会うの?って。結構距離あるよ?って。
むしろ、樹木を温かいところで待たせて、浅羽がタクシーとかで行けばいいんじゃないの?って(笑)

こういう下世話なツッコミが入ってこそだよね、トレンディドラマはwww

いやー、いいドラマだった!
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