ずどこんちょ

新聞記者のずどこんちょのレビュー・感想・評価

新聞記者(2021年製作のドラマ)
3.3
映画版と同じ藤井監督。映画版よりももっと色濃く、政治問題だけでなく人間群像劇も描かれているため面白かったです。コロナ禍の内定取り消しなど新たなエピソードも足されていました。
上にいる人間は、下の者たちがどれほど苦しんでるか分からないのだという綾野剛の怒り。安全な場所で政治した気になっている傲慢な輩に、反逆の狼煙をあげてくれて嬉しかったです。その後、夫婦で語り合うシーンも沁みました。
権力を持つ者が道を踏み外し、組織内の忖度が発生し、下の者が命を絶つ。こんな理不尽な政治が二度と繰り返されないよう、新聞やメディアが圧力に屈せず事実を事実として報道してくれることを願います。