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新聞記者のmasatのレビュー・感想・評価

新聞記者(2021年製作のドラマ)
1.1
映画版を見ているので、眼鯨立てようと思う訳ではない。
第6話、3人の主人公が初めて同時に出会う、ワンフレームに収まるあのホテルのシーン。この6時間に及ぶドラマのまさしくクライマックスとなるあの手に汗握る筈のワンシーンが、なぜ躍動しないのか?
なぜ感情に訴えないのか?
が、6時間に及ぶ本作品の全ての評価へと直結する。

この期待の新人類は、どうもここぞと言う時に、守りを固められない、と言ってしまうと明日の新芽を摘むことになるのだろうか。70年代に生まれたら、この“無軌道な意欲”も、ロマンポルノの中で、年間6本以上撮って撮って、何がしかの欲望も磨かれただろうに。

そして、あえてこの女優を主役に投じる野心も、新鮮さのカケラも演出出来ず。
また、綾野剛の迸る“熱”の無駄遣いを頂点に、名優たちの統制の取られていない硬さだけが、浮遊する。

名カメラマンも、打つ手なく、見かけで誤魔化し、スケジュール消化、か。

最後に、
残念なのは、このドラマを、世界照準の作品!と受け入れ、悦ぶ、我が国のリテラシーの◯さ、を書き記し。
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