にゃん

沈黙のアリバイのにゃんのネタバレレビュー・内容・結末

沈黙のアリバイ(2020年製作のドラマ)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

発生する事件はシンプルだが、犯人が公判で"自分にはアリバイがある"と主張し、実際は何があったのかと洗いなおす感じがワクワクして面白かった。


あらすじ↓
山梨県警捜査一課の警部・朽木(中村トオル)は笑わない男だ。9年前、運転中に年端のいかない子どもをはねて殺してしまった。子の母親が通夜で口にした言葉が今も耳について離れない。「二度と笑わないでください。この子は笑いたくても、もう笑えない!」それ以来、朽木は笑いを忘れた。しかしその道を飛び出した子供は耳が聴こえなかった。母親は技と手招きし子供を事故に合わせたのではないか、そう疑いの目を向けた次の日母親は自殺した。母親は自分が殺した、と朽木は感じていた。
朽木の担当する現金強奪殺人事件が第一回公判の日を迎えていた。パチンコ店の売り上げを積んだ現金輸送車を二人の男が襲い、争いのあげく警備員二人が死んだ。主犯は逃亡し、共犯者と思われる湯本(忍成)が捕らえられた。状況は湯本が共犯であることを示していた。しかし、物証がない。朽木の部下で所轄から刑事に引き上げられたばかりの島津があたった取り調べは難航。だが、拘留期限ぎりぎりになって、朽木に尻を叩かれた島津の厳しい取り調べの前に、湯本はついに自白に及んだのである。
公判の日、朽木たちの見守る中、検事の根来が起訴状を朗読し、判事が起訴事実に誤りがないかを被告の湯本に問うた。場内の目が湯本に注がれる。やがて口を開いた湯本は、すべては警察のでっち上げであると言い出した。自分には当日のアリバイがあるのだという。そんな話は捜査陣はもちろん聞いたことがないし、その慌てようからして弁護士の斉藤すら知らなかったようである。場内は騒然となり、閉廷が宣告された。しかし、朽木は、朽木と目のあった湯本の口の端がうすい笑いにゆがむのを見逃さなかった。
湯本はここまでが計画していた事だった。ともに事件を働いた男に"身を隠す別荘がある"と誘導しその彼女も含め連れ出すがその山奥で2人とも殺害。
湯本が語るアリバイとは、事件当時その彼女の部屋にいたというもの。しかし言うと本彼に寝取りがバレ殺されると思ったから言わなかった、と。彼女はもう死んでる為アリバイは立証できない、そのグレーゾーンを利用し有耶無耶にして乗り切ろうという作戦だった様だ。
しかしそれに気づいた朽木のおかげで、湯本には死刑判決が出るのだった。
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