にゃん

ドクターY 外科医・加地秀樹2020のにゃんのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

集団を好み金を愛し忖度もする加地ドクターに焦点を当てたドラマ。

今回も良いテンポで面白かった。

お礼金300万もちゃっかり貰っちゃうような先生だけど、最後隠された医療ミスにより下半身麻痺になってしまったバスケ選手の回復について真剣に考え、開腹してしまったらミスがバレると見ないようにしていた医者を叱咤し自らメスを握り、緊急オペの原因となった肺動脈塞栓症の治療と同時に、脊髄の損傷部分に鼻の粘膜を移植するという再生手術を施す見事なオペだった。

麻酔科医でシングルマザーである城之内先生にも焦点が当てられたストーリーであり、いつもオペの緊急呼び出しの為に子供の行事に参加出来ず子供に寂しい思いをさせてしまっているという前提。子供の話を家でしっかり聞いてあげることもできずに2人の間に溝が出来ていく。
バスケ選手の医療ミスを城之内先生の麻酔が原因だったと言われ、しばらく仕事に出られないと思い子供にも"仕事へはしばらく行かない"と言い2人でランチに向かおうとしていたところに加地先生から緊急オペの電話が。
「行かなくちゃ」と子供との約束を破り病院へ走る城之内の後ろ姿を、寂しそうに、でも頼もしそうに見る娘の表情が良い。

手術後、ロビーにいた娘。
ママの仕事姿が見たかった、と言う娘に少し嬉しそうな城之内。白衣姿を見て、カッコイイねと言いそれに照れ臭そうに笑う城之内の2人の姿が良かった。
きっとこれが、娘が初めて母親の仕事を理解できた瞬間だったのだろうと思う。
にゃん

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