なんであんな男と…ありえん！というレビューが多いけど、それすらも含めて当時の価値観もリアルに描かれているのかな？と思いました。
この時代の女性は地位が低く、幸せは良い結婚一択。
離婚されてもレイプされても悪いのは全て女、我慢するのが淑女の嗜み。車の免許も夫の許可制？
…ふざけんなって感じですよね(笑)
現代の価値観に生きてる私たちからすると、そんな彼女達を見てついイライラするかもしれない。
だけどそんな抑圧されてきた彼女らが『負けへんで！』と、自由や平等を追い求めたからからこそ私達の今があるんだな…と気付いた時、彼女達の人生の愛おしいこと！
悩み苦しみ、一生懸命生きることの美しさを目の当たりにしました。
そして、この2人に至ってはとても良く似ている。
モニカは苦しみが内に向かうけれど、ヨアヒムは外に向くタイプ。
それに気付いたモニカが彼を理解し、受け入れた瞬間にヨアヒムが変わる。この瞬間はとても素晴らしかったです。目の輝きから違うもん…役者さんも素晴らしい！
最後に戦後のナチスへの扱い方や、東と西のリアルな空気感が感じられて良かったです。恥ずかしながらホロコーストの事をあまり知ろうとしなかったけれど、興味が湧いて学び直そうと思いました。
