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ウチの娘は、彼氏が出来ない!!のmaroのレビュー・感想・評価

3.0
2021年日本放送ドラマで面白かった順位:3/3
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

最終回はよかった。
でも、全体を通して見ると、個人的にはあまりハマらなかったかな(笑)

第1話のときは、母親と娘で同じ男を取り合う話かと思って、どんなラブコメになるのかと思ってた。
でも、そんな思惑は早々に外れ、ラブコメ感は徐々に薄くなり、むしろ母と娘を中心とした家族の話だったっていう。
いや、子離れできない母親の方が強かったかな(いい意味でだけど)。
なので、途中からタイトルと中身がだいぶ乖離していったよね(笑)

キャラクター設定もちょっと違和感があって、空(浜辺美波)も光(岡田健史)もオタクという設定なのに、ドラマ全体を通じてオタク要素はほとんどなく、オタクという概念が客寄せパンダ的に使われている感じは否めなかった。

そういう設定のボヤッとした感じや、タイトルと中身のギャップがハマらない理由だったのかも。
あと、空のセリフのしゃべり方があんまり好きじゃなかったってのもある。
「かーちゃん」って(笑)

でも、一ノ瀬風雅(豊川悦司)が出てきて、空の出生の秘密が明らかになってきたあたりから、家族ドラマとして面白くなってきたんだよねー。
最終回も、ゴンちゃん(北村一輝)と一ノ瀬さんでケンカしちゃうところはハラハラしたから、こういう対立構造はもっと早くから欲しかったかも。

[Alexandros]の川上洋平が、この3ヶ月で演技がうまくなっていってるのも、ちょっとした楽しみだったな(笑)

しかし、最終回で別れのシーンがいくつかあったけれど、今の時代、LINEやZoomでいくらでも繋がれるから、別れに対する寂しさや悲しさって昔より薄くなるよね。
今後のドラマや映画で、死以外での大きな別れってどうやって作るんだろうなってふと考えた。

脚本が北川悦吏子さんということで、『あすなろ白書』(1992)や『愛していると言ってくれ』、『ロングバケーション』(1996)といったドラマを思い出すけど、今作はそれらとはだいぶ違う雰囲気。
とはいえ、豊川悦司や矢田亜希子が出てきて、まさに『愛していると言ってくれ』を彷彿とさせたのは、当時のドラマを知る人からしたらホクホクしただろう(笑)

それにしても、豊川悦二、かっこよすぎた。
あの歳でロン毛似合う人いないよ。
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