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テッド・ラッソ 破天荒コーチがゆく シーズン1のbibooのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

例えるギャグが秀逸すぎておもしろい。自尊心を削られて育つ人間がほとんどだからジェイミーのようにテッドの言葉を「心理戦か…?」と言いたくなる気持ちがとてもわかる。言葉が前向きすぎると半信半疑になるし、最初はリッチモンドのメンバーたちのように私も懐疑的に見てたんだけど、その言葉が付け焼き刃だったり押し付けで並べられたものではなくて、彼の経験から生まれたものでただ薄っぺらいハッピーを伝えてるわけじゃないことがわかってくる。説得力を感じる。役回り的に自分がやっちゃえば早いことも、大事なことはちゃんとその人自身に言わせたり行動を移させるから、ちゃんと周りの人も一緒に底上げして成長してってる感じがする。素敵な名言も多数。試合のシーンでは泣けるし、ギャグに笑えるし、尺も1話30分程度と、見るタイミングとかもあまり選ばずに気持ちよく見られるドラマシリーズ。
中盤の離婚のくだりは、ネイサンへの八つ当たりのシーンとか特に、いつもの監督の姿と全然違うテッドに恐怖すら感じるんだけど彼の闇の部分が垣間見えて人間味を感じてからまたキャラクターそれぞれの深みが増した気がする。シーズン2ではそういう人間性を掘り下げるエピソードがもっと見たい。
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