Yutaka

テッド・ラッソ 破天荒コーチがゆく シーズン3のYutakaのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

良かった。これまで無かった形のスポーツドラマ。最終シーズンではメンタルヘルスの問題だけではなくてLGBTQにも焦点を当て、更に移民問題、途上国からの搾取などを扱い、よりポリティカルになっている。やっぱり現代における良い作品の条件は如何にポリティカルイシューを盛り込むか。それに終始する訳ではなく、今作の最大の魅力であるパーソナルな問題の解決を軸に、生き辛さをどう乗り越えるかを教えてくれる最高なTVシリーズだった。
ラブロマンスとかに関しては少し不必要に感じたストーリーラインもあったけど、基本的にはスポーツものにおいて王道の成り上がりのプロットが面白かったし、キャラクター造形が最高すぎた。紛うことなきナイスガイに成長したジェイミーや、周囲の人間に歩み寄るようになったロイだけじゃなくて、他のメンバーも大分深く掘り下げられていてめっちゃ良かった。国を背負うサム、ホモソーシャルの中自分のアイデンティティを隠すコリン、とにかく明るいダニ、、、使い捨てのキャラクターなんかいなかった。
自分もずっと運動部だった事もあって、やっぱりこういう話は沁みる。その時の居心地の良さの理由を教えてくれた。
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