高橋一生、飯豊まりえのコンビが楽しい。
現実離れした華麗なファッション身を包んだ主演の2人、主人公の書斎、ロケを含めた景色の切り取り方、カメラワークなどとても丁寧に積み重ねられたショットの数々が素晴らしい。
原作は未読
ドラマのテイストは嘗て一世を風靡したドラマ『TRICK』に似ていなくもない。会話を聞いていると京極夏彦の怪異ものの雰囲気もあり好み。
阿部寛と仲間由紀恵が演じたような謎解きがあるわけでもなく、もっとファンタジー寄りの世界観なのかなとは思うが、この得体の知れない空気感と意外な役者がゲストとして登場することと、登場人物のファッションが凝っていて楽しく観ている。
岸辺露伴というキャラクターを完全に自分のものとした高橋一生による演技には、独特の台詞回し以上にその身体性において傑出している。ゲスト出演する演者がその身体性において傑出した者たちが相手であるエピソードには特に見応えがある。すなわち森山未來、笠松将、市川猿之助たちが出演したEPが私のお気に入りだ。
