ぴんゆか

真夜中のミサのぴんゆかのレビュー・感想・評価

真夜中のミサ(2021年製作のドラマ)
2.5
途中から突如ウォーキングデッド。
Netflixお得意、連載打ち切り漫画よろしく終盤で急に強制終了させてくるパターン。

入りが丁寧だっただけに期待してしまい、
終盤に近づくにつれて安易な流れに萎えてしまった。
題材と中盤までの展開はまあまあ良かったのだが広げた風呂敷を回収しきれていない印象が強すぎる。
(生き返る人間とそうでない人間の定義、怪物がやまびこのように言った言葉を繰り返してくるシーン、謎に動物が死ぬシーン等々、触れずにそのまま素通り箇所が多々。)

この感じに既視感を覚えて調べたらThe haunting of hill house と同じ監督とのこと。
個人的にはそれでもThe haunting of hill house の方がまだ最初の伏線と合致していく過程やカメラワークに意外性があり、やや雑な締めくくりをそれほど気にしないで済んだ。

また宗教にスポットライトを当てたのは興味深かったが、いくら特殊な内容とはいえ無駄な説明がかなり多く、時間稼ぎのように感じてしまった。

監督自身、十歳の頃ニューヨーク州のとある島の教会で侍者をしていた経験があり、それだけにこの作品へは思い入れが一層強かったという。
その点宗教側面の描写が異常に細かかったのはある意味評価すべきかもしれない。

ちなみにMs. Greeneを、The haunting of hill house でテオ役を演じた女優さんは私生活で監督のパートナーとのこと。
それ以外にも監督の作品にほとんど出演しているのは少し微笑ましい。
他の俳優陣も多かれ少なかれ監督の他の作品に出ているので違う顔を見られるのは楽しい。
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