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真夜中のミサのFsukeのレビュー・感想・評価

真夜中のミサ(2021年製作のドラマ)
4.5
基本会話劇だから始まりはスローだけど、ネタが明かされ始める中盤から大きく事態が変わっていく。
コミュニティの中心にひと匙の悪意があったらどうなる?
そこからは、宗教的な問答や死生観のやり取りがメインだが、最後には一つの回答を提示する。
それは、宗教に限らない妄信することの危うさと、現在の社会を踏まえたとても繊細な答えに思えた。

ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス程ではないが、長回しには惹きつけられるし、宗教画の用にキマっているカットも素晴らしい。
ホラー演出が少ないのは残念だったけど、今回は、人と人のドラマに焦点を絞っているからこそかなと思う。
前2作の所為で背景の暗闇に何か映ってるんじゃないかと気になってしまう。

マイク・フラナガンのリミテッドシリーズは本当にハズレがない。
映画も良いけど、ドラマの見せ方が丁寧だから長尺の方が積み上げがある分、終盤のカタルシスがすごい。
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