ロクシ

真夜中のミサのロクシのレビュー・感想・評価

真夜中のミサ(2021年製作のドラマ)
3.8
マイクフラナガンの新作ドラマ!😆
寒村 カルト宗教 事件 異形
あたりのワードでビビッとくる人にはおすすめ。設定もゲームのSIREN1みたいな感じ。
ちなみにSIRENは小野不由美の小説「屍鬼」に影響を受けており、屍鬼はスティーブン・キングの呪われた街に影響を受けているそうです。

序盤は何の話なのか全くわからかったけど、大好きなホーンティングオブヒルハウスのマイクフラナガンらしく、長回し&長台詞でドキュメンタリーのように重くじめっとした空気感を感じさせるのが上手いなと思った。

わたしはカルト宗教モノが大好物なので、ゲームSIREN、 サイレントヒル、outlast2の雰囲気が大好き😘もちろんミッドサマーも好きです。

↓自分用超ネタバレあらすじ





寂れた漁村の認知症になりかけのお爺さん司祭は、ある時巡礼で訪れたダマスカス?で、日光に当たると死んでしまう不死の吸血鬼のような存在に遭遇し、噛まれ、自分も吸血鬼になってしまう。
その時に自分が若返った事で司祭はこれを神の奇跡だと思い、異形を天使だと思い込んでスーツケースに入れて村に連れて帰り(おいおい!)かつての恋人で認知症のお婆さんを治そうとする。
正体を隠し、村のミサで自分の血(異形の血?)をこっそり村人に飲ませ、村人を少しずつ吸血鬼に感染させていく。
血を飲むと不死の異形になったり、光がキラキラして見えるという設定がSIRENとそっくりで良き😊
司祭は村人を徐々に異形化させていく事で、車椅子の女の子が歩けるようになる。
それを見た村人は神の奇跡を信じ、司祭を盲信するようになる。
司祭のかつての恋人で認知症のお婆さんは教会に来られないので、わざわざ家まで行ってミサをして血を飲ませてあげる。
徐々に若返るお婆さん。
なんと若返りすぎてホーンティングオブブライマナーのシャーロット奥さま(29歳)に!司祭より若くなっちゃった!
血を貰っても、死なない限り人間の細胞の方が強く、完全な異形化はしないらしい。
司祭は途中で血を吐いて死亡(謎。ベヴァリーに毒を盛られた?血に負けた?)人間の体が死んだ事で完全に吸血鬼化し、日光に当たれなくなる。また、人間を吸血したくなるようだ。
うっかりテーブルの角にぶつけて殺してしまったアル中のおじさんの血を啜る。

あと連れてきた異形に吸血されて死ぬと、同じく完全異形化するらしく、主人公っぽかったライリーはうっかり異形を目撃してしまい、食われて異形化されてしまう。
恋人未満のケイト・シーゲル(ヒルハウスの次女。ブライマナーの沼女)に一連の事情を伝え、日光に焼けて自死。死ぬ間際に飲酒運転で死なせてしまった女の子が手を引くんだけど、あれは前作ブライマナーでフローラの大人役の人かな?

復活祭のミサの日。司祭は秘密を知っている1人をみんなの前で毒を飲んで死なせ、異形として復活させるところを見せる。村人に人間の体を捨てて永遠の命を得るように説く。
毒を飲んで死ぬ村人たち。生き返って異形化すると、ゾンビのように周りの人間を襲って殺し、異形化させていく。
普段のミサで異形の血を飲んでいなかった人は、元人間に噛まれても血を飲まないと異形になれずに死んでしまうようだ。
過激派盲信者のヴェバリーは、この際だから信者以外は太陽に焼かれて殺そうと、村の建物を全部燃やしていく。建物が燃えても車とか木の影とかに隠れればいいんじゃない?と思ったけどそれは言わない約束だ。
人類異形化計画を企むヴェバリーを止めるため、避難所の建物も燃やすエリン(ケイトシーゲル)たち。
そして村の人々はボートで逃げた少年少女2人以外、全員陽光焼けで死亡END。

ところで、医者のサラ役はヒルハウスの使用人のおばさん。50歳なのにすごく若く見えた。
盲信者ババアとみんなが言ってるヴェバリーは、ヒルハウスの長男スティーブンの奥さん。まだ42歳でケイトシーゲルと3歳差。メイクしてないからおばあさんっぽく見えてただけみたい。演技力もすごい!

●その他
・猫の死は何だったんだ
・犬はヴェバリーが殺したの?
・ムスリム保安官はブライマナーのシェフ?
・異形の正体を描いて欲しかった。サイレンでは、堕辰子は空から落ちてきた神様で、人間が食べた事で不死の呪いがかかったという設定だった。ブライマナーの沼女の設定も丁寧に書いていたので、異形の正体にもちょっと触れて欲しかった。
・ティザーPVでテーマ曲になっていたkeanの
Somewhere Only We Knowの歌詞は司祭目線なのかなぁ。
・聖書の引用が長々出てくるけど何言ってるかわからない。だから宗教を曲解する人がいるのね。
・随所に出てくる聖歌は美しいはずなのに不気味だった。急にみんなで歌い出すって日本では絶対ないからなんか怖いよね。
ロクシ

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