ナーオー

真夜中のミサのナーオーのレビュー・感想・評価

真夜中のミサ(2021年製作のドラマ)
5.0
宗教的なメッセージが非常に強いので、
万人ウケはしないと思います… が、

先に結論を言っちゃえば、
僕はこの『真夜中のミサ』
めちゃくちゃ好きです。最高でした!!
マイク・フラナガンの最高傑作と言ってもいいくらい。なんならこれを超える新作って作れるの?と思えてくるくらい
やられました……

ホラーとしてもヒューマンドラマとしてもこれ以上ないくらい完璧でした。

マイク・フラナガン監督
有名な過去作で言えば、2019年公開の『ドクター・スリープ』
あの『シャイニング』の続編なので、もちろん賛否が大きく分かれたのも当然だと思いますが、僕は傑作でした。

他の作品なら『ジェラルドのゲーム』
こちらもスティーヴン・キングが原作になっています。

今作『真夜中のミサ』は原作はキングではありませんが、とてもキングっぽい。
これを言っちゃうと少しネタバレな気もしますが、特に『呪われた町』を連想しました。(呪われた町は今年映画化するよ!)

このドラマ何を言ってもネタバレになりかねないので、どうオススメすれば良いのか難しいです…

全7話構成されていますが、最初の1、2話はとてもスローペース。ここで退屈〜と感じる人もいるでしょうけど、この1、2話で登場人物たちの説明、そして島で起こる奇妙な出来事をゆっくりと不穏な空気たっぷり丁寧に描いています。

そして3話。ある奇跡が起こりますが、ここまではホラーらしい怖さはほとんどありません。3話が終わった頃からもう怒涛の展開。震え上がるくらい恐ろしい。一切休ませてくれないので、見終わった時にはもうヘトヘトです。

なので最初退屈で面白くないって辞めがちの人が多いそうですが、まず3話まで観てください!それでも面白くないなら仕方がないですが、あの怒涛の展開まで観れば誰もが目が離せないと思います。

ただ最初に言った通り、非常に宗教的なストーリーです。聖書の引用なども多く登場して、キリスト教に馴染みのない人からするとなんのこっちゃってなると思いますし、不快に感じる人も中にはいる思います。実際日本よりアメリカの方が評価が高いドラマです。

幸い僕はキリスト教の高校に通っていたのである程度のことは理解できました。
(それでも難しいメッセージ)

このように万人ウケは絶対にしません。
ですけど、僕は逆にキリスト教に馴染みのない人にこそ観てほしい。

宗教という凄い力を間違った使い方をしてしまうとこうなるということ知ってほしい。

人によってはただただ不快なドラマかもですが、
僕は愛と命の素晴らしさに感動しました。

マイク・フラナガン監督作としても
Netflixドラマとしても
ホラーとしても
ミステリーとしても
ヒューマンドラマとしても
宗教映画としても
歴史に残る大傑作だと思います。
ナーオー

ナーオー