なみつ

クイーンズ・ギャンビットのなみつのレビュー・感想・評価

クイーンズ・ギャンビット(2020年製作のドラマ)
4.0
このドラマでアニャ・テイラー=ジョイさんの虜になりました。
容姿ももちろん、声がハスキーでとても落ち着く。


とにもかくにも美術がほんとうにすばらしい。
ファッションや世界各地の建物たちが素敵すぎて。そこにアニャちゃんとチェス盤が存在することでもう映えることといったら。

ストーリーは天才の苦悩と言ってしまえばシンプルだけど、そこに孤児、女性、薬物などいろんな要素が入ってきてなかなかの見応え。チェスがまったくわからなくても問題なし。(でもわかってたらまたちがう見方があるのかも)
天才と言いながらも、過去の対戦を隅から隅まで読んだり、相手の実績を研究したり、ものすごい努力をしている描写もあってよかった。なんか、いろいろとがんばろうと思える。
義理の母との独特な関係性、お母さんのからっとした性格含めすごく好きでした。
映画だと子供時代や登り詰めていくようすがもっとぎゅっとされていたと思うので、こういう形のドラマなのがよかったな。

しかしチェスってほんとうに華やかですよねー
駒自体もそうだし、白黒の盤とか、駒を移動させる手の動きのしなやかさとかいろいろ込みで美しい。
ウィキペディアによれば、ドラマの影響でチェス人口や関連商品の売上が倍増したとのこと。わかるなー!

用務員さんの話のところは泣いてしまいました。

ゲースロで使命を背負った堅物の若造って感じだった子が今回ベニー・ワッツの役でなかなか新鮮でした。


このドラマに欠点があるとすれば、おそらく自分だけですが、ベス精神に影響されるせいか見たあとなんか気が大きくなって態度が傲慢になってしまうことですね。道を歩くとき、ヒールを(履いてないけど)かつかつ言わせてるかのような歩き方になったり、すれ違う人に「わたしに道をお空けっ」みたいな気持ちがよぎったり。よくないよくない。
なみつ

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