クイーンズ・ギャンビットのSQURのレビュー・感想・評価

派手なカタルシスはないけれど、決して飽きることなく最後まで見続けることができる。それはなぜかと言えば、無駄のない丁寧なストーリー展開と主演の演技力によるところが大きい。
向精神薬やアルコールといった要素も、決して主人公が強いだけではない、弱さも併せ持つ人間だと言うことを裏打ちしてくれる重要な要素として働いていた。
そしてこの物語は、決して男性が勝ち上がっていくのではなく、女性が男性社会の中で勝ち進んでいく、という点も大切だ。それが静かなカタルシスへとつながっていく。