こーた

クイーンズ・ギャンビットのこーたのレビュー・感想・評価

クイーンズ・ギャンビット(2020年製作のドラマ)
4.4
天才チェスプレイヤーの軌跡を描いたドラマ。
またもやネトフリすげえなあと。
チェスという知的スポーツを軸に、アメリカ最強プレイヤーが故のベスの苦悩や葛藤を通した成長物語が主軸になっていて、チェスを詳しくなくても充分楽しめる。
ベスは機械的でチェスしか興味がなかった少女だったけど、母親の死や恋人との別れを通じて、酒に溺れたり負けず嫌いで勝ちにこだわる姿勢だったりと、どんどん人間味が増していく過程は応援できる。最後も孤独なプレーで勝ってきたベスが初めてチームとしてソ連に挑むのも印象的。薬や酒に頼らずフロー状態に入れたらもう最強よね。ソ連国内からも称賛が日に日に増していくのは身震いした。
実際50年程前にアメリカ人プレイヤーが世界選手権でソ連に歴史的勝利を収めたらしく、構図自体は史実に近いのもまた現実味があって良い。
アニャも綺麗な目力が凄くて、感情の出し分けが上手い女優だったなあという印象。
こーた

こーた