よい。
白昼を共にする孤独と黒檀柄のヤミ。
60年代アメリカの豪奢で土埃にまみれた質感。マッドかつ青々とした天才像は目を引いて離さない。
*
夢のようにコミカルな演出もステキ。
浮かび上がるチェス駒の演出は最高。常軌を逸したゾーンの象徴。アニマティック。
中盤、特に作中で気持ちを引くシーンを頭に持ってくる演出力は、まさに手本となるべき連ドラ構成。
逆に、中盤の回収で一旦息がつける。
*
再登場するキャラたちが少年漫画のそれ。ジョリーン以外まともな女友達いないところがとてもいい。
それでいて彼らが特定の技や数奇すぎる人格を魅せつけるようなことはしない。アナテラ以外、全部モブ!さっぱりしてていい。
ジェットカットばりの目まぐるしさ。
あと声が伊藤沙莉。へえ。
アナテラ、市川実日子的。