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クイーンズ・ギャンビットのhamaのレビュー・感想・評価

クイーンズ・ギャンビット(2020年製作のドラマ)
3.8
お洒落な作品だった。
服装やメイクに髪型、建物の内装やインテリアに力が入ってる。

主人公ベスが徐々に垢抜けていき、時代と共に様々なファッションを楽しめる。
単に垢抜けたのだけでなく、賞金で段々裕福になってるのだと分かる魅せ方も上手い。

試合中に見せるベスの気品漂う振る舞いが好きだった。
目つきや駒使いが上品で、ポスターにもある頬杖付く姿は引き込まれる。
ただ上品なだけでなく、トロフィーに吐いたり薬物やアルコール中毒なのがベスの深みを出してたのかも。

孤児院/薬物依存/スポ根/女性軽視と様々なジャンルが入り交じっていたが、どれもライトに抑えられていたので疲れずに観れた。

特に "女性格差に苦しみながらも、孤独に男性達を倒していく" 感が軽くて良い。
後半のベスは、良い意味でも悪い意味でも性別で特別扱いされるシーンが少なく、1人の人間として扱われていた。

大半が親切なのも良い。
過去対戦した人がホテルで「僕らはチームの補欠なんだ」とフレンドリーに接してくれるシーンは、普段孤独なベスを知ってるのでグッとくる。
ラストの電話先でみんなが一緒に作戦を練ってくれるシーンは勿論感動。
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