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こもりびとのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

こもりびと(2020年製作のドラマ)
4.3
10年以上ひきこもり生活を送る倉田雅夫(松山ケンイチ)。重いストレスを抱え働けなくなったことがきっかけだった。厳格な父・一夫(武田鉄矢)は元教師。地元でも尊敬を集める存在だが、雅夫の存在を世間から隠し、立ち直らせることも諦めていた。しかし、自らの余命宣告を機に、最後にもう一度息子と向き合うことに。一方の雅夫は、閉ざされた部屋の中で人知れず、ひきこもりから抜け出す道を必死で探っていた―
カスハラが原因でストレスを抱えて鬱状態になって出勤出来なくなって引きこもりになった雅夫を、立ち直らせることに必死な一夫は、雅夫の姪の勧めでTwitterを通じてコミニュケーションを取ることを試み、引きこもりの当事者会に参加する中で、正社員として働いて結婚して家族を養うことが当たり前という価値観が雅夫を苦しめていたことを知る展開は、試聴者が引きこもりの問題に日本社会の歪みが反映されていることを知るきっかけになる内容で良かったと思う。
当事者会のシーンに、引きこもりの当事者や家族が出演しているためリアリティがあり、雅夫の姪が就活セクハラにあったり多角的に日本社会の歪みが描かれていて、有意義なドラマだった。
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