tmcてむしー

鵜頭川村事件のtmcてむしーのネタバレレビュー・内容・結末

鵜頭川村事件(2022年製作のドラマ)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

民族系サスペンスホラー

ストーリー
失踪した妻のひとみを探すため、娘の愛子と共に妻の故郷である鵜頭川村へと訪れた医師・明。
村には「エイキチ」と呼ばれる神がおり、12年に一度のエイキチ祭りが開催されようとしていた。
ひとみの行方を調べるうち、明はひとみが12年前の「エイキチ祭り」の巫女だったことを知る。

***

何を隠そう、民族ホラー大好き!
ドラマ冒頭で「エイキチ様に捧げた…出てこいやエイキチ、降りてこいやエイキチ…」と意味深な童謡が流れます。
そして「エイキチ」と呼ばれる神様にかぶせられた無機質な表情の仮面。
良いですね!謎の限界集落と謎の宗教!何かを隠す村人たち!これぞ民族ホラーの醍醐味。

ただしこれらは全て舞台装置でしかないところが大変残念。
物語序盤で大雨災害が起こり、村は外と断絶されてしまいます。
その後は明による「エイキチ」って何だ?妻はどこなんだ?妻にいったい何があったんだ…?という謎解きがメインではなく、
結局のところ村の権力争いや村の風習を守らなあかん!というところに終始していてエイキチの良さが全然!出てないよ!民族ホラーじゃないよこれは!笑
とりあえず村人が一人ずつエイキチが来た…とか言って殺されてるけど、ほんとにエイキチが来てるやん、という全然ひねりのない展開だからね。

オチとして、殺人事件の犯人はテープを見つけたあたりからめちゃくちゃわかりやすいんですが、「お前が殺したんかい」展開もあります。笑
結局登場人物全員狂ってた。もっと民族ホラーやってくれたらな~~。