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ラブ&アナーキー シーズン2のmamiのレビュー・感想・評価

ラブ&アナーキー シーズン2(2022年製作のドラマ)
4.2
シーズン1見始めて2日でシーズン2も見終わりました!よかった。シーズン1よりシリアスな感じで、ソフィーの混迷と葛藤が丁寧に描かれてる感じ。主役の2人以外の人物達にもスポットが当たってて面白かった。ヴィヴィアンとかフリードリッシュとか、最初はあまり重要だと思ってなかった人物を「いやいや、そうじゃないんだよ」って持っていってくれて、見終わった後、爽快で幸せな気分に。
スウェーデンのドラマ、初めて見たけど、誰かにキレられた人の反応が優しくて、いいな〜と思いました。ソフィーやカロリーンがキレてもマックスはじめ、周りの人はやり返したりせずに、驚いてるだけだったり逃げたりして衝突を避ける。それがスウェーデンではよくあることなのか、この脚本家がそういう人をよく登場させるのか分からないけど。
ソフィー、お父さんのことで辛い思いしてる時に、誰にもそれを言えなくて、マックスに「誰かに話して」って言われてるのになかなか言えなくて、私だったらすぐに話せるけど、こんなに言えないで苦しむ人もいるんだろうなあって、辛いだろうなあって、思ってみてました。

今日最終話の途中から、また見て思ったことを追記します。スウェーデンだからってのもあるだろうけど、これはやはり社会的な問題提起もしてるんだねって。ソフィーは資本主義の中で成功しようと必死に頑張って、社会主義的な考えのお父さんを困った人だと思ってたけど、やはり壁にぶち当たる。若いマックスはお金儲けなんて大事って思ってないのが、現代を象徴してる。利益追従を最も大事にするのは違うんだって、ソフィーがその考えの世界から距離を取れるようになるエンディング。

そんなことなんて感じ取れなくても十分面白い作品だったけど、この脚本家さんは結構言いたいことを込めて作品を作ってるんだなと感心しました。
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