tarupon

サンディトンのtaruponのレビュー・感想・評価

サンディトン(2019年製作のドラマ)
4.0
ジェーン・オースティンの未完の作品をドラマ化した2019年の作品。
ジェーン・オースティンとしては、かなり刺激的で現代的なつくり。それでいて、ジェーン・オースティン的世界観はきちんと維持されていて面白かった!
登場人物のキャラがかなり立っている。
シャーロットの自由闊達な様子と分析的な視点は、オースティンのヒロインらしい雰囲気を感じる。
ミス・ラムの存在は、オースティンとしてはかなり新鮮。ここまではっきり、お金があるお嬢様としての有色人種のキャラクターは他のものにはないし、すごく時代を感じさせる存在。
また、トム・パーカーがサンディントンを海辺のリゾート地として整備してい売り出すにまつわるもろもろも、時代と重ね合わせると興味深いし、そのすったもんだも面白い。

そして、最後の結末。最終的にはハッピーエンドが多いけれど、これはハッピーエンドというにはちょっと・・・。
でも、人生こんなもの、、、、って感じはすごくあって、逆に良いと思うけれど。

原作がそもそも未完だし、私自身読んでいないこともあるが、ドラマとしてはかなり良い出来で楽しめるものになっていると思う。
tarupon

tarupon