なっすん

心霊マスターテープのなっすんのレビュー・感想・評価

心霊マスターテープ(2020年製作のドラマ)
4.3
本当にあった呪いのビデオ、心霊パンデミック、Notfoundなど、
普段は別々のチームで製作をしている、名だたる心霊映像作品のディレクター達が集う奇跡の作品。


【あらすじ】
「アヒルと鴨のコインロッカー」や「チームバチスタの栄光」、また「初代・本当にあった呪いのビデオ」のなど多くの映画や映像作品を手掛けた中村義洋監督にむけて、心霊映像作品の先駆け、心霊ブームを作った一人の監督としてインタビューするところから話はスタート。

しかし元祖心霊作品は他にあったことがわかる。
誰もみたことない、1980年代に作られたといわれる「知られざる心霊世界」というビデオの噂を追って、監督・寺内康太郎は他のディレクター達から情報収集するが、
真相に迫るにつれて不可解な現象がディレクター達を襲い始める。最古の心霊作品を作った監督・登場したアシスタント・製作会社など、携わった人物を全国から探し回り、ディレクター達はひとつの真実にたどり着くが―――


◆◆◆◆


心霊ファンにはたまらない、一度は見たことある映像スタッフ達が集結するお祭り作品。
投稿映像を主とする作品にはスタッフの出る機会も多くない分、これは充分にスタッフ達を楽しむことが出きる。
また、各映像作品の特徴も織り混ぜられており、
呪いのビデオから岩澤さんや菊池さんの映像解析力、
Notfoundからは古賀さんと杉本さんの掛け合い、
心霊パンデミックの徳丸さんと金井さんの無茶な現場への乗り込みなど、
ひとつの作品のなかにいくつもの要素が入っているのがもうたまらない。

また、ディレクター陣がそろって、ある心霊映像を確認するシーンが中盤で登場するが、
そのリアクションはまさに視聴者と同じ。「えっ、どこ??」や「わあっ!」と悲鳴をあげる方もいて、
製作サイドも視聴者目線になるんだなと少し新鮮な場面もあり、そういったところも楽しめた。

心霊マスターテープは2が配信スタート。
こちらもとても気になる作品です。
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