このレビューはネタバレを含みます
素晴らしいクオリティの高さ。全10話通しとんでもない高テンション。
序盤に張られた伏線も忘れたころにきちんと回収される。
シーズン1に比べて英語での会話がぐっと減り自然になっている。
原作の真実性に対して疑問が持たれているが事実を織り込みながらこれだけ整合性のある話として展開されれば文句の付けようもない。
一見平和な日本のアンダーグラウンドではこのような暴力が支配的なのは今も状況は変わらないのだろう。
演技ではシーズン1の序盤では頼りなかったアンセル・エルゴートの成長が見て取れるし、渡辺謙、笠松将、窪塚洋介といったあたりの存在感も素晴らしい。もちろん戸澤役の谷田歩も。
今回戸澤は成就を目前に目論見を果たせなかったが暴力団の事業化や権力との癒着はこのような形で展開されていったというのがよく理解できる内容だった。
全編暴力が支配するヤクザとは無縁に願いたい内容だったが結果として一番恐ろしいのは夫婦間の駆け引きであった。