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消えた巨人軍のtristanaのレビュー・感想・評価

消えた巨人軍(1978年製作のドラマ)
4.5
巨人命の先輩刑事大坂志郎に藤岡弘「どこのチームでもいい、巨人を負かしてさえくれれば僕は胸がスーッとするんですよ」。しかしデートは後楽園ゆうえんち、志郎の娘水沢アキとは将来を考えている仲。張り込み中にも野球談義「巨人ファンてのはどうしてそう単純で主体性がないんですかねえ」「巨人だから勝つ、そんなのはただの思い上がりですよ」コテンパンにやり込める弘。犯人逮捕後、残り物の菓子でももらうようなノリで「お嬢さん、いただけますか」。結婚式当日、志郎に心境を聞かれて「なんだか逮捕されて手錠をかけられたような気持ちです」終始ヘラヘラを貫き通す弘。しかし二人のハネムーンを見送る東京駅のホームには甲子園に移動する長嶋監督以下、巨人軍37名の姿が…「こりゃ縁起がいいぞ」興奮を隠せない志郎。ここまでで30分、なかなか消えない巨人軍。記者会見で「選手たちはまだ救出されていませんが、今日の阪神戦ではいい試合を見せてくれると信じています」血も涙もない球団代表の岡田英次に藤岡弘(真っ赤なロープのアクションで窓の外からOKサイン、ありがた山のホトトギス)と水沢アキの軽快でお気楽な夫婦探偵、鬼畜の西村晃。わりとヌルめの雰囲気ではあるがなんだか結構楽しめてしまう。あと高校野球のトトカルチョ、稔侍・杜夫・志郎という好きなバランスの刑事スリーショット、「サウスポー」とデカデカ映しておきながら忙しい百恵のインストが流れる野球喫茶。
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