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にじいろカルテのmaroのレビュー・感想・評価

にじいろカルテ(2021年製作のドラマ)
3.0
2021年日本放送ドラマで面白かった順位:3/4
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

いい歳した大人3人が小学生みたいなノリで
村の診療所を運営するローカル医療ドラマだった(笑)

医療モノなのに、すんごい牧歌的だったね。
いつもだと1話完結型で、毎週いろんな役者がゲスト出演して患者役をやって、緊迫感ある展開ってのが定石だけど。

でも、これは地方の村でのんびり(たまに緊急事態あるけど)暮らす、箱庭感ある世界で。
これまでの同ジャンルのドラマと比べるとまったく異なる雰囲気。
空撮された風景もミニチュア風になっているから余計にそう感じる。

このドラマのよかったところは、新参者の真空先生(高畑充希)をきちんと受け入れてくれたことだよなー。
コミュニティが小さいと、他所からやって来た人には警戒心を抱きそうなものだけど、これはもう最初からウェルカムだったから。
まあ、誰か一人ぐらい心を開かないキャラがいてもよかったかなとは思うけど。

真空先生は自分も病気を抱えているからこそ、患者の気持ちを誰よりも理解できる人物だったと思うけど、「病気だからこそ感じられる幸せ」ってのを常に考えていたように思う。

だから、痴呆症で何ヶ月かに一度自分のことも夫のことも忘れてしまう雪乃(安達祐実)に対しても、「何回も結婚式を挙げられること」を肯定できたのかなって。

僕はいつも観るような緊迫感にまみれた医療ドラマの方が好きだけど、こういうのもアリだとは思った。
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