Amazon制作、JRRトールキンの原作“指輪物語”及び”追補編“を元にしたドラマ作品。”ロードオブザリング“、”ホビット“よりも約2000年前の話。
ピータージャクソン版の”ロードオブザリング“が大好きなので今作も鑑賞してみましたが、思ってたよりは面白いドラマでした。ドラマ史上最大の大金を注ぎ込んだ今作はセット、衣装、美術などが映画版に引けを取らないくらい豪華だし、何かと話題になっていたキャスティングも個人的にはそこまで気にならなかったです。また、明らかに映画版を意識するような演出、音楽などが多々あり、懐かしくもありました。
ただ幾つかの欠点があったことは否めないです。今作は編集が悪かったんだけど、その理由の一つにキャラクターの多さが関係していたと思います。シーズン1の時点でこれだけキャラクターがいるとごちゃごちゃしてるし、繋がりが悪いシーンも結構ありました。もう少し人物を絞るべきだった気がします。映画版のフロドやサムと違って、ガラドリエルは人間離れし過ぎてるから感情移入し辛いし、そもそもキャラが多いせいで個々を応援するのが難しい作りになってるように感じました。
そしてもう一つ今作で悪かったのが撮影です。割とピータージャクソンっぽい撮り方はしていたものの、VFXの使い方が良くないのか、所々でかなりチープに見えました。映画版同様に今作はニュージーランドで撮影したそうなのでロケーションは凄く良かったんだけど、反面スタジオを使ったシーンはかなり微妙になっています。コロナ禍での撮影なので多少は仕方がないとは思いますが。。。
色々悪いところもあったけど、素直に楽しめしたし、またこの世界観を体験出来て嬉しかったです。原作厨はさておき、映画版のファンはそれなりに満足出来ると思います。シーズン2も楽しみです。
