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ハイ・フィデリティのkoのネタバレレビュー・内容・結末

ハイ・フィデリティ(2020年製作のドラマ)
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このレビューはネタバレを含みます

ゾーイクラヴィッツのビジュアルがムチャムチャイイ。レコード、ヘッドホン、タバコ、タトゥー、バチバチピアス、酒、丁度イケてる服。自分の存在で絵が持つのをわかってる。
前情報ゼロだったから冒頭で驚いたんだけど、ゾーイ、ロブなの?!てっきり映画版に出てくるミュージシャン役だと思ってた。白人ストレート男性を有色人種バイセクシャル女性に変えるとはよくやるよなぁ。ジャックブラックの位置も陽気な黒人女性に変更。ディックはロブの元彼でゲイのサイモンに変更。多様性を謳う手段としてコレじゃない感はずっとあるけど、まあ映像的に見ればいいことにも感じられる。
(存在するのに映されなかった人々が、存在するから映されるに変わるのは当然いい事)
肝心な5番目の解釈が映画版にかなり劣る。というか何がしたい?なんで本筋は変えるのにモノマネしてるんだ?
2話冒頭の倫理的に問題があるアーティストの曲を聴くのはどうなんだみたいな話も現代だなぁと思った。
普通にサイモン回が好き。恋にも音楽にも真剣なサイモンが語る台詞はずっと聞いていたいと思える。”本当の失恋とは癒えることない魂の痛みであり、ヤケになって起こしたみっともない言動の数々だ。心はこんがらがり、口には嫌な味が広がる。”
映像はアホ程いい、このトーンがめちゃくちゃ好き。共感ゼロ系ドラマは内容なんて気にしなければいい話なんだけど、どうしても気にしちゃう。まとまりなし!!
ロブはずっと身勝手だけど9話きっしょすぎる。
クズなだけじゃなくて自分も辛いみたいなツラしてるどうして?謝罪を知らない?
最初はイケ散らかしてるからなんでもいいかと思ったけど、見れば見るほどダサく感じる惨めだな〜。人の話は聞かないしぺちゃくちゃ喋る割に黙りこくるし嘘つくし都合いい。
ロブ(性格が最悪)”婚約した日に浮気した”
元婚約者”君の愛情が冷めたからすれ違ったと思ってたけど、本当は愛するあまりすれ違ったのか?”
ロブ(性格が最悪)”そうよ”
元婚約者”だから間違った行動に出てしまったんだな”
2人”(キス)”
私”?????”
映画版からいい要素を見事に抜かれてるラスト、ハ?!ロブの改心(ドラマのラスト改心もどき何!)とシュリースの熱唱は?!!と思ったら打ち切りでした。
そのあとゾーイもHulu皮肉ったりしてたけど、普通に考えて打ち切りにされて文句言えるような出来じゃない。原作者は満足らしいですが。
人の話を聞けない,人の気持ちを考えられないような主人公置いて、何が語れるんだ?
謝罪も改心もしないし。逆に何も語られなければただの共感ゼロ系として楽しく見れたかもしれない。
それと、もっと音楽を主に話展開してほしかった。出張買取回みたいな音楽愛が必要。
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