裏切りにより両親を殺され祖国を失った皇女が、顔を変え仙人の侍女として仕えながら復讐を誓う。この設定、どこかで見たはずだと思ったら「還魂」に酷似。後半、ファンタジー色が強くなるのもちょっと似てる感じだがドラマとしてはこちらの方が2年先。
チャオ・ルースー、ジェン・イェチェンのファンというところを差し引いても俳優陣のヴィジュアル、演技力のレベルの高さ。屋内セットでも息が白くなるような寒さの中でファンタジーにつきものの薄衣での熱演。
途中話がつながらず疑問に思う箇所もあったが、長い原作小説を30話のドラマに収めた弊害か。それでも、第一話冒頭、一幅の絵から始まった物語が最終話ラストシーン再び一幅の絵で終わる演出は見事。ワイヤーで吊り下げられていても変わらないジェン・イェチェンの所作の美しさ。ラスト、すべてを悟った燕燕が泣きながら微笑み、微笑みながら涙する演技。眼福です。
