このレビューはネタバレを含みます
4話目くらいの関東沈没までは面白かった。
ただ、パニックものを期待して観たら4話目までが限界。その後は移民計画など政治的な内容がメインになるからだ。
そこに緊迫感やリアリティがないから、話が上滑りしているように見える。
髪型や服装など、いつまでも綺麗に整えられた登場人物。
一部の関東沈没だけでもインフラがもっと機能しなくなっているはずなのに、すぐに以前と変わらない日常が流れる。
明日死ぬかもしれないのに、人々に緊迫感も悲壮感も絶望感もない。
未来推進会議は、サークルの集まりか何かかな?というくらい軽い。
移民計画についても、楽観的すぎて、、私はユダヤ人の歴史、イスラエル・パレスチナ問題、チベット・新疆ウイグル自治区への弾圧などが思い浮かび、さらにNHKの「映像の20世紀」の悲惨な映像が脳内にリフレインしてしまい、小栗旬のポジティブ発言についていけなかった。
テーマが「希望」だから、明るい未来で終わらせたかったんだろうが、無理がありすぎる。民族の歴史、宗教、文化、言語、国家のイデオロギー、いろいろスルーしてたなあ。
とはいいつつ、結局最後まで観てしまった。
そして、やはり、北海道と九州を残した意味がよく分からなかった。タイトルと矛盾している。
原作を読んだことがないので、原作がどういうテーマをもっているのか、そしてどんな結末を迎えるのか、気になる。