このレビューはネタバレを含みます
第一に、「これ、日本沈没じゃなくても良くね?」というのが個人的な感想。
1話はまだ良かった。ドラマ的な過剰演出も程々で、島の沈没のCGもクオリティが高く、今後の展開は期待値を高めるのに十分なものだった。
ところが、2話以降は話が違ってくる。日曜劇場を煮詰めたようなオーバーリアクション、「シン・ゴジラ」の表層を齧ったような作り方、一向に出てこない災害描写etc。
それでもまあ観続けてはいたが、最終話は失笑ものだった。唐突なルビー菌は明らかに不要であり、北海道と九州を沈めなかったのも2006年版の焼き直しでつまらなく、挙句環境問題を取り扱いたいのならもっと話に絡めるべきでしょう。そもそも、日本沈没の原作のテーマは環境問題ではない。
よって、せいぜい凡作止まりとなりました。今後も日本沈没の映像作品を撮るのなら、せめて本作の反省を活かしてもらいたいところ。