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日本沈没ー希望のひとーのfonske0114のネタバレレビュー・内容・結末

日本沈没ー希望のひとー(2021年製作のドラマ)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

個人的には好みに合いませんでした。

テーマがテーマだけに、アクシデントに翻弄され、あれこれと片付けないといけない展開なのはわかる。

しかしながら、後半になるにつれてナレーションに加えて更に台詞での説明が多すぎる。

Aが起きて、BとCが必要です、それでDができましたがEが足りません、みたいな経過報告の台詞が多い。
個人的には人間同士のぶつかり合いが好きなので、Aが起きてBとCが必要です、それは本当か?いやDはないのか?というような感情と理論のせめぎ合いからベストな選択肢をさがす、そういう苦悩がもっと見たかった。

そういう意味では、序盤の香川照之vs國村隼の教授対決、中盤の仲村トオルvs石橋蓮司の米中対決は良かった。


主人公の小栗旬も基本的にいつも冷静で悟っている感じで、これほどの出来事なのに焦りが少ない。周りが焦ってるのに自分は俯瞰して見ている感じ。

更に、小栗旬と松山ケンイチに振り回される未来推進会議と官邸、と身勝手さが目立って見えてしまった。総理のアメリカ推しの暴走、街単位での突然の移住決定など、これほどの局面で身勝手もすぎる。

あらすじありきのストーリーで、これからどうなるのか!?のようなハラハラ感もなかった。

同じクールのアバランチ、最愛は人物の感情が非常に色濃く面白かったため、余計にそう見えてしまった。


このドラマに限らずなのだが、最近は12話もなく9話10話と話数が短くなっている。

それ故話のテンポアップや急展開が増えた気がするが、このドラマはそのダメージをもろに受けたのではないだろうか。

スケールが大きいので2クールくらいでじっくりじわじわと危機が迫り、あれこれ葛藤し乗り越えていく、そういう方が局面局面での利害や心情のせめぎ合いもあったと思う。

話数がない中でテロやウイルスなど他の要素まで入れたせいで余計に散らかってしまったようにも感じる。
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