台湾のビデオゲームメーカーRed candle games製作の同タイトルをドラマ化した作品。
先んじて製作された映画版もあるが、こちらは日本未公開(2021年公開予定)。
そちらも楽しみなのだが、ひとまず先にドラマ版を観た（公開中の６話まで）。
ビデオゲームをプレイした上でドラマに入ったので、アクションホラーものになるかと思っていたのだが、思ったものとは異なる展開となった。
田舎の保守的で閉塞した空気感を上手く表現していて、登場人物の息苦しさがありありと伝わってくる。
ケレン味という意味ではかなり控えめでビデオゲームにあったパニックホラーとしての側面は排除されているが、薄気味悪い圧迫感をジリジリと感じさせる心理的な畏怖を見事に表現している。
より現実性がある人間的なドラマに的を絞って作られていて、原作とは大きく異なるものの見応えは十分だ。
６話までを観た感想だと、６話までが導入部だったという印象。
残り２話だが、どう物語を畳むのかが楽しみだ
余談だが、Red candle gamesが「返校」の次に手がけた「還願」は、リリース直後に中国政府からの発禁処分を受けて発表から２年経った今でも販売が中止されている。
そんな小さなこと言わないで、ビデオゲームぐらい普通に購入できるようにしてほしいものだ。
