「初恋」をタイトルに据えた作品は数あれど、ここまで初恋を大往生させたドラマは他にないのでは。
主人公の年齢設定が35歳、突然の再会から話はスタートするも、それは点ではなく線であって、二人が出会う16歳から現在まで、断片的に映されつつ、つながりながらストーリーは進む。
各所に映し出される時代背景の描写が、眠っていた自分の初恋の記憶を蘇えらせる。固定電話の親機で親が乱入するあるあるとか、タイタニックでバカップルするとか、自衛隊イラク派遣とか3.11の夜とか。
初恋を軸に平成をダイジェストで振り返る。
愛し合う確率は60億分の1。
生まれてくる確率、両親が出会う確率等も加味すると天文学的な確率。
そんな奇跡的な縁を、私達はもっと大事にしないといけないのに。
