相撲に全然興味がないし、不良がスポーツにのめり込む「あしたのジョー」にはもう心惹かれない。
にも関わらず、全話を見通してしまったのは、予告編で見たアクションシーンの生々しさのため。取組とか稽古とかいう語感には収まりきらない迫力。
元プロキックボクサーの一ノ瀬ワタルはともかく、芝居のうまい力士をよく集めてものだと勘違いしていたが、皆現役の役者で本物の元力士。吉本の芸人までいる。撮影開始のほぼ1年前から、監修の元大力士、スポーツトレーナー、栄養士の指導を受けて、肉体改造の専門家という人までスタッフにいたそうだ。
見ていく内に、国技ではなく格闘集団のドラマと分かり、俄然面白くなった。裏もあれば裏もある。
season2を期待したいけど、アナーキーな一ノ瀬ワタルがすっかり真面目な相撲人になってしまっているのが、心配。