かじドゥンドゥン

サンクチュアリ -聖域-のかじドゥンドゥンのレビュー・感想・評価

サンクチュアリ -聖域-(2023年製作のドラマ)
3.5
かつては誇るべき鮨職人だった父がすっかり落ちぶれ、いまや甲斐性も無く、母は事実上の娼婦に身を落とした。金のためにと単身、上京した主人公の不良青年は、角界で身を立てようと志すが、前途多難・・・。

相撲界のどす黒い部分も直視しながら、土俵上での迫力ある体と体のぶつかり合いを高画質映像に落とし込み、なおかつその背景にある力士それぞれの歴史と魂を細やかに描いた点が、力作。

スポーツライターの視点から主人公の成功を見守るという構成は、スポ根もののベタではあるし、ストーリー自体もさほど意外性はないが、キャストも含め、妥協せず丁寧に作り上げた作品。