デパルマ

サンクチュアリ -聖域-のデパルマのレビュー・感想・評価

サンクチュアリ -聖域-(2023年製作のドラマ)
3.0
最低の破天荒クズ力士の成り上がりを描いたスポ根ドラマ。角界が八百長、男尊女卑、暴力が横行する最低な世界なのはもう周知のことだけど、取り組みってこんなにボクシングみたいな殴り合いだっけ…となった。箱庭のようなホモソの中でカップ麺を顔をかけてじゃれあい、テレビに映る女性を眺めながら「エロいなあ…」と呟く男の日常が醜悪に描かれていてまじで気持ち悪い。それに引き換え、何にも増して忽那栞里が最高。忽那栞里がいなかったらほとんど男に媚びる女しか出てこないところだった。あとピエール瀧の演技すごく良かった。「宮本から君へ」で映画史上一番殺したい人間のカス野郎を演じた一ノ瀬ワタルが主役だから分からんが、最後まで主人公を好きにはなれなかった。力士役は完璧に力士に見えるけど、岸谷五郎と松尾スズキは全く元力士には見えない。相撲のダークサイドを描いたのは素晴らしいけど、星の貸し借りを微妙に矮小化して描いていたり、ドラマや演出も思ったより安っぽくて好きじゃない。終わり方はずるいよ。
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