mmk34

ゴースト/ニューヨークの幻のmmk34のレビュー・感想・評価

4.5
名作中の名作中の名作。何回観たかわからない笑 昔の映画ってほんとストレートで、分かりやすくて、でも心揺さぶられるのが本当多いなと思う。

最近は技術が発達して、もう作品も一通り出尽くしちゃってるからか、スクリプトや演出も裏の裏の裏をかいて奇をてらってこれでもかというくらい観客を振り回さないとなんか評価されないって感じの作品が多い気がするけど、私はこのくらいの1980-90年代位の作品がホント好きだなぁと心から思った。

役者さんの演技と、音楽と、製作陣の必死の演出。歌も、映画も、エンターテイメントの全てが泥くさいほどエネルギッシュでキラキラしてて、一つ一つのシーンに心が動かされる。正直辻褄あってないとか、脚本の粗さとかどうでも良くて、ただただ流れてくるエネルギーに心揺さぶられる。
私にとってはそういうのこそが映画を観る喜びであり感動。…というのを思い出させてくれる作品。

2時間以上使っても2人の間の愛が全く伝わってこない作品もあるのに、この映画なんて序盤30分足らずで、モリーとサムがどれだけ愛し合ってお互いにかけがえのない存在なのかが、そこまでの説明もなしに役者さんの演技を通して完璧に伝わってくるから、その後の展開の一つ一つで、ほんと切なくなっちゃう。
特にMollyが秀逸。この映画はデミムーアの最高潮に輝いた作品だと思う。
あの透けるような透明感と、濡れた唇の艶感。そして少女のような純粋さとサムへの深い愛情。こんなの誰もが好きになってしまうやないかいという魅力のかたまり。女の私が終始ドキドキして目が離せなくなってしまう。こんな美しい存在いていいのほんと。
美しいデミムーアの演技観るだけでもむしろ一見の価値あり。

Unchained melodyと”Ditto”はズルすぎる。

何回もお手軽に泣けちゃうので。これを理屈ぬきにめっちゃひたって観れてしまう単純な自分でよかった(*´∀`)
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