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ボーイズ・ドント・クライのTJのレビュー・感想・評価

ボーイズ・ドント・クライ(1999年製作の映画)
4.0
何があっても男は泣くな

勇ましく振る舞うあまり心細さを表に出せない、何をされても全て飲み込む。時代と自分を知りすぎている彼は見るに堪えられない。我慢するのはいつも弱い立場の人間。

メンフィスまでの道は
真っ暗で果てしなく長い
何よりいちばん辛いのは
貴方が横にいないこと

血を吐くほど殴られシャワーの水がひどく滲みても、体の傷はいつか治る。
悔しい後味で唇を噛んだ時、同じ物語が世界のどこかでまた始まる。

せめて彼と同じ道を辿る人が今後生まれませんように…
そう願ったタイトルだと信じたい。
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