フジタジュンコ

ボーイズ・ドント・クライのフジタジュンコのレビュー・感想・評価

ボーイズ・ドント・クライ(1999年製作の映画)
3.5
高校生くらいの時に見た記憶があるんだけど、鬱オブ鬱!うぇーい!鬱!つらい!なんなのこれ!

大人になって見てみると、カラオケで稼ぐとか、自動車を盗むとか、トレーラーハウス生活とか、そもそもはホモフォビアやヘイトクライムではなくて、貧困が原因なのではなかろうか(もちろん差別はあるけれども)。

wikiによると、"実際のティスベルは映画公開前にプロデューサーたちを相手取り、名前と肖像の無断使用だとして裁判を起こした。「怠け者で、ホワイトトラッシュ(白人低所得層の蔑称)で、極めて不快な悪意のある人間」として自分を描いていると主張"とあるけど、ようここまで描けたな。

レイプ犯どもは紛うことなきクソ野郎で、ブランドンをレイプするのは、同性愛者を嫌悪して、じゃなくて、ただの暴力行為に思えた。
ラナのマミーがブランドンを「化け物」って言ったけど、いやお前らのほうがよほど化け物だよ…と2020年の私は思ってしまう…

確かに名作なんだけど…めちゃくちゃいい作品なんだけど…でもしんどすぎて、もう二度と見たくない……普通のオッサンがテキトーに女装できる今の日本は、良い時代になったものだ。