ささみ

夢みる小学校のささみのレビュー・感想・評価

夢みる小学校(2021年製作の映画)
4.0
【あらすじ】
子供の自由を尊重する学校を題材としたドキュメンタリー映画。

【good】
・先生ではなく大人
南アルプスこどもの村では“先生”という概念はない。大人はあくまで子供をサポートする立場であり、基本的に指示をすることがないためだ。子供達は萎縮することなく大人と触れ合えるため、まるでもう一つの家族のようにも感じた。

・物作り
びっくりしたのが遊具や机、椅子などを自分の手で作っていること。スペックが凄い。

・のびのびと
いわゆる普通の学校にある基本的な5教科などの授業の割合が少なく、その分体験学習のような物作りや作物作りなどに時間割りが当てられている。授業全てが大事とは思わないけど、必要最低限の知識くらいはないと辛くないかと思ったら、体験学習の中で本を読むには漢字を学ぶ必要があり、建物や料理を作るのに嫌でも計算を学ぶ必要が出てきて、そこで子供達は必然的に基礎的な知識を学ぶように出来ている。寧ろ楽しみながら覚えるから、普通に授業をするより合理的かもしれない。

・考える力
基本的に指示を与えられないため「何をしたらいいのかわからない」という子供も出てくるが、何をしてもいいんだよと周りの子供に言われ、自分で考え自分で物事を決めるように。

・良いところを伸ばす
悪いところを無理に矯正しようとしても、子供にとっては嫌であることを無理矢理させることになり非効率であり、それなら良いところを伸ばそうという方針で個性を尊重。

【bad】
・編集
編集力ってほんと大事なんだなーと感じるくらいに下手な編集。繋ぎが不自然で違和感が…。題材が良いだけに編集力が身に付けばより良い作品になったと思う。

・メリットのみ
あくまで一つの作品だからいいんだけども、メリットばかりが強調されていて、当然デメリットもあるはずだよなーとちょっと気になった。

【最後に】
正直この学校が羨ましい。

22#110
ささみ

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