このレビューはネタバレを含みます
2022年24本目。
「母の真実」と「娘の真実」が事実としては同じことなのに、演技・演出で全く違う印象だった。
子供の頃から大地真央演じる母親からの真っ直ぐな愛を受けて育ってきたが故に、「母親」という存在に固執してしまい、いつまでも愛される「娘」でいようとしたルミ子。
最後、サヤカが病院で意識を取り戻したとき、ルミ子は初めてちゃんと「娘」への母性を自覚し、「母親」になれたのかな、と思う。
最後に律ちゃんが出てきたり、トオルと結婚したところが描かれていたのも、本筋にはあまり関係ないところだけど、嬉しかった。
また、高畑淳子さんの演技力は圧巻。大胆な表現なのに、こういう人いるいると思わせる説得力がありました。