ハナから、「ルミ子と母親の大地真央の距離近すぎないか…?」と違和感満載で物語は開始した。(私の経験則から、並の母と娘の距離ではない)
ルミ子は母親に褒められることを全てのモチベーションに生きることになる。褒められることこそ、正義。その価値観によって、彼女は結果的に姑とも同居することを選んだと思う。(実家に住む道もあったのに。あの1回の姑に褒められた成功体験が忘れられなかったのか…)
湊かなえならではの胸糞展開が途中でありながら、最後はすべての伏線を回収。あっという間に終了した。モヤッとしたものは残りながら。
「親に褒められたい」という欲求が、ここまでその後の人格形成に影響を及ぼすことになるのか。衝撃でした。
あまり親から褒められた経験がない(褒めるネタもなかったのだろう)私からすると、想像がつかない。あと、「あるべき親」ってどんな像なんだろう。大地真央、あんなに全員に優しくて、品もよかったのにね。むずい。